キャッツ・アイとスター

石には、ライトを当てると特別な光り方をするものがあります。
当てなくても、陽の光だけで確認できるスペックの高いものもありますが、ライトを当てるとより顕著になるので是非当てていただきたい。

キャッツ・アイ効果とスター効果、これ二つが有名ですよね!

正確には、前者をシャトヤンシー、後者をアステリズムと言います。

この石だけにしか見られない!という特別なものではないのですが、比較的見られやすい、あるいは稀に見られる、あんまり見られないなどの程度はあります。

両者とも、ある鉱物学的、科学的な条件が整えば見られるからです。
というか、石に限らず、実は誰しもが持っているもので実現するものなのです。

仕組みは簡単。

髪の毛。
よく天使の輪、なんて言ったりすると思います。
あれは特にブラッシングしたストレートの髪の方が頭部の上の方で、髪の繊維方向に直角に、光の筋がぐるっと1周する、それを天使の輪とか言いますよね。

あれです。

髪の毛にも研磨された石にも光沢、艶があります。
一部の宝石種には、内部に髪の毛のような長くて細いたくさんの繊維状、針状、極細の管状の内包物を含んでおり、それらに一様に光が当たると、その方向に90°の角度で光沢が出ます。

それがキャッツ・アイ、猫の目のように細い光の筋に見える。

ではスターはどうか。

同じことです。

キャッツ・アイは一方方向に並んだ繊維でしたが、スターの場合は、*のように3方向に交差しながら、しかしやはりたくさんの長い針状インクルージョンが並んでいるところに光が当たると、*のそれぞれの方向の90°の角度で光沢する。
それが、スターです。

じゃあそのインクルージョンの正体は何かというと、結晶だったり液体だったり気体を含んだ管だったりと様々です。

鉱物学という、科学です。

6月、ムーンストーン

Stress Crack in Moonstone

6月ですね!
早い。

もう今年が半分過ぎようとしています。
この間お正月だった気がする。
というセリフを、もしくは似たようなセリフを、毎年何度も何かしら呟いている。

ムーンストーンという名前、素敵ですよね。
鉱物名としてはフェルスパーという石になります。

白色や橙色、ピンク色、灰色など、割とカラーも多いです。
共通して言えるのは、ぽや〜っとした柔らかい光り方をすること。
白色〜青白色の、しばしばキャッツ・アイのように筋になった光が見られます。

兄弟石に、ラブラドライトやアンデシン、アマゾナイトなどがありますが、名前と対になるものは「サンストーン」でしょうか。
橙色や赤色のレピドクロサイトや銅の小さな板状破片がたくさん内包されており、キラキラと眩しい石です。

月と日。
白い輝きのムーンストーンと赤く光るサンストーン。

誰が名付けたか知りませんが、きっとロマンチストな人に間違いない。

オパール原石

ミニ鉱物も販売しています(^^)
一部のマニアな大人様らや好奇心旺盛なお子様らに人気です。

整理しきれていない在庫石の中にオパールがありました。

詳細メモってなかったせいで、産地を忘れました…。
こういうことがしばしばあります。

とにもかくにも、
よくよく見ていたらなんだか水の中みたいだなぁって思ったので、写真を撮りました。

一見なんてことないものに見えても、じっくり見てみたら面白い発見があるのが鉱物です(^^)

LONDON BLUE

London Blue Topaz
SV925 ring

ロンドン・ブルー。
すごく好きな色です。

トパーズにはスイス・ブルー、ロンドン・ブルーと、都市の名前がついたブルーがありますが、これはその街のイメージなのです。

スイスは、アルプスの山の向こうに見える澄み切った空のブルー。
ロンドンは、曇り空も多い石畳のストリートが似合う暗めの空のブルー。

日本で言えば、穏やかな海と暑い砂浜が似合う太平洋と、荒波打ち付ける岸壁がそびえる日本海のイメージ。
あくまでイメージですけど!
青い空が綺麗な日本海もありますし!

石を埋めてトップとツラになるようにしようかとも思ったのですが、あんまり大きい石じゃないから埋めてしまうと見える面積が減るので、上から爪留めでたっぷり顔を出すようにしました。

数年前に似たイメージで、フローライト・イン・クォーツとK18でリングを作ったことがあるのですが、あのイメージが忘れられず、いつかそのイメージで一つのラインナップを作りたいと思っていました。
その皮切りに。

また良さげな石で作ります(^^)

5月ですね

Emerald Two-phase and Calcite inclusion

5月です。
早いですね。

昨日石橋文化センターのバラフェアに出店していたら、前回も来てくれた小学生の女の子がまた来てくれまして。
石が大好きな子なんですね。
なんやかんや話してたら、アクアマリンとエメラルドは一緒の石なんだよ!とドヤ顔で話してくれました(^^)
よく知ってるねー!と盛り上がった次第です。
一生懸命話す姿が、なんとも可愛ええなぁと。

というわけで、エメラルドはアクアマリンと一緒の石で、鉱物名をベリルと言います。

クロムによる緑色のものをエメラルド、鉄による淡青色のものをアクアマリンと言います。
ちなみに無色はゴシェナイト、鉄による黄色のものはヘリオドール、マンガンによるピンク色のものをモルガナイトと言います。

科学ですね!

4月ですね

Diamond
Trigon grain lines on surface

4月ですね!
桜も少しずつ散り始めて、ちょっとだけ淋しくもあります。

ダイヤモンドの原石の表面には、しばしば三角形の模様が見られる時があります。
これは、ダイヤモンドが大きくなるときの痕跡、つまり成長線です。
年輪みたいなものでしょうか。

ダイヤモンドは鉱物学において結晶系は等軸晶系、結晶系は立方体、正八面体、十二面体などで産出されますが、特に見られるのが正八面体。
ピラミッドが上下にくっついているような形です。

正八面体を構成している八面は全部三角形でして、この三角形の面上に見られる逆三角形の模様がその成長線。
成長線なので、三角形は少し凸凹してます。
これをまだ採掘せずにもう何百年寝かせてたら、その凸凹は埋まってまた別の場所に三角形模様が現れていたかもしれない…と妄想が膨らみます。

カットされてこれでもか!と輝くダイヤモンドも素晴らしいと思いますが、やはりこういう自然な姿も魅かれるものがあります(^^)

2022 Gemstone Original Calendar
https://akj.thebase.in/items/54174818

ロンドン・ブルー

London Blue Topaz 1.87ct
SV925 ring

ナイジェリア産ロンドン・ブルー・トパーズ。
細身のリングがよいということで、こんな感じ(^^)

ブルー・トパーズの中ではこの色が一番好きです。
着物の色とかにありそうな深い青色!

ロンドン・ブルーの在庫が少なくなってきたので、またそろそろ仕入れようかな( ^ω^ )

デマントイド・ガーネット

Webサイトを作り直していく間、もう…これでもかー!というくらいパンパンになっていた写真などのバックアップデータの整理も並行してやっています。
そしたら、埋もれていた過去の商品や展示会風景、宝石などの写真のオリジナルデータが掘り起こされて…嬉しいやら恥ずかしいやら。

しかしインクルージョンの写真が出てきたことはとても嬉しいです!
なぜなら、保存の仕方が悪くて、今あるデータがオリジナルより低画質になってしまっていたからです…。
こういうのがあるからバックアップって大事ですよね…。

だがしかし。
今のデータ容量はとても大きすぎる。
10年前にデータ、そこそこいい一眼レフで撮っても2MBとか1.8MBとかくらいだったものが、今や6MBとか7MBとか。
先日1TBのSSD買って、これでしばらく大丈夫〜♪と思っていたら、早1/3くらい埋まったんですけど…。

自分レベルでこれですから、もっとデータ扱うお仕事の方はどうされているんですか?
10TBとか装備してるんですか?
それともスーパーコンピューター??

そんなこんなで、デマントイド・ガーネットのホース・テール・インクルージョンです(^^)
名前の如く、馬の尻尾状のインクルージョンですが、写真のそれは少しイレギュラー編です。
もともと、細く湾曲した線が一点から放射線状に無数に広がるものなのですが、今回のはその1本1本がバラけています。

こういう場合もあります(^^)

来年もインクルージョンカレンダーが出せるようにたくさん撮っていこうと思います!
(需要があれば…)

カメオ

カメオと言っても奥が深すぎて私なんかでは語れないくらいのものです。

ざっと言うと、
シェルカメオの本場はイタリア。
素材の貝の種類はサルドニクスやコンキリアローザなど。
ストーンカメオほ本場はドイツ。
素材の石は瑪瑙など。

紀元前からある技術だと思うと、ジュエリーに使われ出した素材の大御所感がすごいなと思います。

最近はモチーフもたくさんありますが、基本的には女性の横顔、風景などが多いですよね。
時々男性も見ます。
以前、兜を被った男性のカメオを持っていたことがありますが、カエサルシーザーのような、そんなイメージでした。

シェルカメオは貝の表面なので、大きくなればなるほど凹凸というか高低差というか、枠が沿うように綺麗に作ろうとするととにかく大変です。
素材は素材なので、とても慎重になります。
しかし、作っていて楽しい素材でもあります(^^)

時間かかるかもですが、これも銀で枠つけてブローチ兼トップにしようかなと思います。
ご注文品ではないので、作業の合間にちょこちょこと。

この地金高騰の今に、商品在庫数増やす計画を実行中です(-_-)

宝石切手

先月、宝石と鉱石の切手が販売されました!

昨年から宝飾業界内では情報が飛び交っていたので、かなり待ち遠しかったのです!
多めに購入したので、これから郵便でお送りする品物やお手紙はこの切手たちを使います!
喜んでいただけるといいなぁ。

それにしても、最近の記念切手はシールになっているので、貼るのが簡単で良い(^^)
みんなシールになればいいのにと思うが…実は子どもの頃から使用済み切手を収集していた私。
シールになっている切手は、果たして綺麗に剥がせるのかな??
したことないからわかんないけど…

子どもの頃、岩田屋の上階に趣味のものが売ってるフロアがあって、記憶が曖昧なので具体的な階数や広さは覚えていませんが、そのフロアで父に使用済みの海外の切手を買ってもらい、父は帆船の模型キットを買うという父娘デートをしておりました。
父はコテでせっせと帆船を作り、私はその横で切手をセロハンに包み辞書に挟んでいくという…
なんともマニアックな、なんともノスタルジックな、今こんなこと書いていても少し涙が出てきそうな、懐かしい思い出です。

今でも、辞書に挟んでわからなくなっていた切手たちがバラバラ落ちてきたり、祖父の切手コレクションを発見したり、その度にそっと保管ノートにしまうのです(^^)

祖母が亡くなって、祖母との手紙のやりとりがなくなって、最近は手紙よりメールというご時世ということもあり、少し遠のいていましたが、もう一度、本気で収集癖を復活させようかな…。
ちょっとワクワク( ◞〃・ω・〃)◞