サファイアリング

Montana Sapphire 0.61cts
Pt900 ring

淡色のサファイア。
加工依頼を受けて石を預かった時は、なんとまぁ大人な雰囲気で素敵なんでしょ!とテンションが上がりました。

さすがサファイア!
光沢が違う!!

なかなかバランスの難しいデザイン指定でしたが、出来上がっていくうちに、これめっちゃかわいいんやない!?と。

そして出来上がりを改めて見ると、想定していたものの数倍かわいい…!!と。

こういうご依頼はとても楽しいです。
かなりお待たせしてしまいましたが、頼んでよかった!と言っていただけましたし。
いただいて嬉しい言葉の3本の指に入ります。

よし。
同じような感じでうちの在庫石で作っちゃおうかな(^^)

エンゲージ

Diamond 0.305cts D IF 3EX H&Q
Pink Sapphire non heated
Paraiba Tourmaline heated from Mozambique

婚約指輪ならぬ、婚約ペンダント。
これなら、結婚指輪をつけていても一緒に身につけられますよね。

夏くらいから依頼を受けていてデザインや使う石などはほとんど決まっていたのですが、ピンクサファイアの色味をどうしても決めかねていて、出来上がったのは12月クリスマス前でした。
お待たせしてしまいました。

カラーストーンが注目される中で、やはり一際輝くのがダイヤモンド。
スフェーンやデマントイドのようにダイヤモンドと同等、またはそれ以上の輝きを持った色石もありますが、未だダイヤモンドは他と比べて特別です。
物理的にも扱われ方も。

私は色石もダイヤモンドも好きですが、ダイヤモンドは単体で使うよりこういう風に色石と一緒に使う方が好きです。

キャッツ・アイとスター

石には、ライトを当てると特別な光り方をするものがあります。
当てなくても、陽の光だけで確認できるスペックの高いものもありますが、ライトを当てるとより顕著になるので是非当てていただきたい。

キャッツ・アイ効果とスター効果、これ二つが有名ですよね!

正確には、前者をシャトヤンシー、後者をアステリズムと言います。

この石だけにしか見られない!という特別なものではないのですが、比較的見られやすい、あるいは稀に見られる、あんまり見られないなどの程度はあります。

両者とも、ある鉱物学的、科学的な条件が整えば見られるからです。
というか、石に限らず、実は誰しもが持っているもので実現するものなのです。

仕組みは簡単。

髪の毛。
よく天使の輪、なんて言ったりすると思います。
あれは特にブラッシングしたストレートの髪の方が頭部の上の方で、髪の繊維方向に直角に、光の筋がぐるっと1周する、それを天使の輪とか言いますよね。

あれです。

髪の毛にも研磨された石にも光沢、艶があります。
一部の宝石種には、内部に髪の毛のような長くて細いたくさんの繊維状、針状、極細の管状の内包物を含んでおり、それらに一様に光が当たると、その方向に90°の角度で光沢が出ます。

それがキャッツ・アイ、猫の目のように細い光の筋に見える。

ではスターはどうか。

同じことです。

キャッツ・アイは一方方向に並んだ繊維でしたが、スターの場合は、*のように3方向に交差しながら、しかしやはりたくさんの長い針状インクルージョンが並んでいるところに光が当たると、*のそれぞれの方向の90°の角度で光沢する。
それが、スターです。

じゃあそのインクルージョンの正体は何かというと、結晶だったり液体だったり気体を含んだ管だったりと様々です。

鉱物学という、科学です。