平面出し

昔から銀鏡と言ったりするように、銀はとても反射率の良い金属です。
鏡のように歪むことなくそのまま映し出すくらい光を反射するということです。

もしかしたらあらゆる金属元素の中で一番なのかな?

少なくとも金やプラチナよりは断然光ります。

そしてまたそれ故に、磨くのが大変な金属でもあります。
金(K18)は割とすぐ光るんだけど…。
硬いからですね。

特に平面はそりゃ大変です。
一番シンプルで基本の形ですが、シンプルで単純なものこそ難しい。
正直、デザインがごちゃついているものの方が磨くのは簡単です。
磨きづらい入り込んだところが増えますが、大事なのは見える場所。
平面は見えないところがない、見える場所しかない。
しかも、人の常にゆれ動く手でゆれ動かない平面を保たないといけない。

昔、彫金を学校で習っていた頃に、先生に
「平面の鏡面はプロでも難しい」
と言われたことがあります。

今はいろんな便利な道具や工具、研磨剤なども次々出てきて、作業の効率は上がってきています。
しかし根本は変わらない。

そこを諦めるか、丁寧にやるかで、質が変わると思うのです。
私は丁寧にやりたい。

石留め

石留めは基本最後です。
全ての研磨工程を終えてピカピカにし終わった後、やっとこさ石をセッティングしていきます。

これがまたダントツ緊張する作業のひとつで。
しかも替えが効かない預かり石やレアストーンなんかだと、もうドキドキしちゃって。
そんな時は今ならやれる!みたいな精神状態が整った時にするようにしています。

慌ただしくて考え事が多かったり、集中力が途切れがちだったり、他に気になるオーダーがあるときなんかは避けます。
失敗率上がるし、留めれたとしても納得いく仕上がりにならなかったり。

失敗とは、石の破損ももちろんですが、綺麗に仕上がって納得いく出来になること以外全部です。

留めている最中は、石の耐久性ももちろん考えながらしますが、最終的に出来上がるまでにリカバリーできるかも考えながら作業します。

あんまりあってはならないことですが、石の順番を間違って留めてたり向きが間違ってたり…などの時に、途中でもやり直しができるか、⌘Zを行えるかどうか。
なのでちょっとずつ、ちょっとずつ、慎重に…。

あと、もし万が一、完成して納品した後にサイズ直しや、その他の修理やリフォームなどが必要な際に、破損せずに石を取り出せるか。
もちろん取り出せなくなるセッティングの仕方も多いです。
埋め込んでしまうと難しくなります。
その際は金属部分にノコを入れたりしないといけないので、完全作り直し、または石の破損のリスクも上がります。
しかしなるだけアフターフォローやその後のケアもできる限り可能な状態で仕上げたい、というのが自分の心情です。

作って売ったら売りっぱなし、作った本人がフォローできない、なんてあってはならないと思うからです。

ちょっと真面目な話になってもーた。

プラチナも金も

プラチナで指輪を作っております(^^)
石はサファイア、某宝飾店さんからのご依頼なので、今は詳細は伏せます。

最近銀製品に関してばかりの投稿が多いですが、個別にご注文いただいたプラチナや金の加工もちゃんとしております!

個人の方のご依頼品の石や加工中、完成品などの特定できそうな写真はあまり載せず、載せたい時はあらかじめ許可をいただいた場合のみにしております。

といっても、自分があまり写真をこまめに撮るタイプではないので、許可をいただいているにも関わらず、全く写真を撮らずに完成、お渡しまで完了し、後になって気がつくということもままあります。
(というか、ほとんどそのパターン…)

「こういうこともやってますよ!できますよ!」ということを、もっとスマートに、もっとカッコよくわかりやすく投稿したりピーアールしたりできたらいいのですが、なかなか難しい…。

なのでダラダラとした投稿も多いですが、飽きずにお付き合いいただけると幸いです(^^)

作業再開

東京から戻り、制作作業を再開しております(^^)

現在ご注文いただいている皆様、デザインフェスタで新たにご注文いただいた皆様、もうしばらくお待ちください!
頑張ってお作りしております(^o^)

6月はまた県外に出店しにいきます。
詳細はまた改めて後日に投稿いたします!

てる吉待機中

今月末から少し立て続けにイベント出店いたします。
なので、できる限り作っていきます!

ベルになるのを待つてるてる坊主。

やはり、大きいサイズの方が綺麗にベルの音がなるので人気です(^^)
顔もはっきりわかりますしね!

自分も大サイズが結構ちょうど良い程よいサイズなのではと思っておりますが、ベルの響き的にはやはり長老サイズが綺麗です。
てるてる坊主の内部の空間が広いからかな。

現在、銀の地金価格の上がり方が半端なく、少し恐れ慄いております。
一応シルバー製品の価格改定は今のところ予定しておりません。
なるべくこのまま価格据え置きで頑張りたいのです(>_<)

各イベント、もしお近くの皆様ご興味ございましたらぜひ遊びにいらしてください!

てるいっぱい

小さいてるてる坊主を中心に製作中です(^^)

佐賀玉屋さんにて並べます。

小さいサイズはキーホルダーとしても良いですが、2個でピアスにしたり、ネックレスを通してペンダントにしたりと幅広い使い方ができます!
2個でピアスにすると単純に2倍のお値段になってしまうわけですが。

カベチョロリングも少し作って持っていこうと思います(^^)

しかし、どうも期間中雨模様が多いような天気予報です。
気温は低くないようですが、もしお越しいただける際は足元にはお気をつけください!

鏡面に映る風景

今まで普通の家の普通の部屋での作業でしたが、この度のアトリエ改は天井がかっこいいのです。

大きめの梁が3本、東西にも壁に埋め込まれた同サイズの梁、合わせて5本。

改装に入る前に剥がれかけていた木の皮を全部剥ぎ落として、少しやすりをかけて触っても痛くないようにして。

木って不思議ですね。
ところどころ、天然樹脂が垂れてきてます。
こうやってもう土から遠のいているのに、長年かけてまだ蜜が出るんですよね。
すごい。

研磨作業中、鏡面でピカピカした部分にその天井が映ると、あれなんかちょっとかっこいいなと思ってしまった次第です。
これがはっきりきれいに見えたら研磨状態良好と言うことですね。

なんだかちょっぴり良い感じの指標です(^^)

CNC切削

左右対称とか繰返しの模様とか、明らかに手で彫るより早いし綺麗だろうと思うものは、CNCを頼ることもあります。
柔らかいイメージの模様とか不規則な曲線の集まりとかの場合は、手で作ることのほうが多いですが。

だるまシリーズのだる平各種パーツはCADでデータ作って、CNCでワックスに彫っています。

インタリオは凹んだ部分の面が綺麗な方が見た目良いですし。
どうしてもエンドミルが通った線がわずかに残りますが、たいていいぶし仕上げするので大丈夫。

しかし、ワックスはアクリルや金属と違って柔らかいのでサクサク彫れるんですが、細すぎるエンドミルはやっぱり難しい…。
本当は0.3mmくらいので繊細な柄を彫りたいのですが。
送り速度やらを微妙に変えながら試作していくしかないですね。

機械頼りだからといってサボってるわけではありませんよ!
あらかた彫ったあとは裏面の面取りをしたり表面綺麗にしたり、鋳造後は研磨とパーツ取り付けなど作業工程は盛りだくさんです!

勉強もしないと。
エキスパートにはなれんくても、ある程度CADも使いこなしたいですしね(^^)

真鍮アクセサリースタンド

フック付きのアクセサリースタンド、3つ形だけは出来上がりました(^^)
現在磨き前の水浴び中…。
早くせんとふやける…というのは嘘ですが、早く磨かないとイベントに間に合いません(>_<)

このフックの間とか磨くの大変なんだ…(ぼやき)
いやいや、頑張ります!

いつもの作業

イベント前恒例の什器つくり。

今回はペンダントトップ置きとリング差しを作りました。
リング差しの方はまだ塗装段階。

ルースケースにも使っている御用達ウレタンスポンジを駆使して、静電気で腕や手がスポンジまみれになりながら、チョキチョキハリハリ。

時々、使っている什器が欲しいと言ってくださる方もいらっしゃいます。
その後も継続的に作れる場合は販売します(^^)

ちなみにこれは今のところ売れます!
ただし現品に限ります!
なぜかというと、この木枠の品質が一定でないためです。
入荷した時に、どんな品質のものが届くか…私もちょっと予想ができないのです。

なので実際に実物ご覧いただいて、これでOKよ!という方にのみ販売いたします(^^)