鏡面に映る風景

今まで普通の家の普通の部屋での作業でしたが、この度のアトリエ改は天井がかっこいいのです。

大きめの梁が3本、東西にも壁に埋め込まれた同サイズの梁、合わせて5本。

改装に入る前に剥がれかけていた木の皮を全部剥ぎ落として、少しやすりをかけて触っても痛くないようにして。

木って不思議ですね。
ところどころ、天然樹脂が垂れてきてます。
こうやってもう土から遠のいているのに、長年かけてまだ蜜が出るんですよね。
すごい。

研磨作業中、鏡面でピカピカした部分にその天井が映ると、あれなんかちょっとかっこいいなと思ってしまった次第です。
これがはっきりきれいに見えたら研磨状態良好と言うことですね。

なんだかちょっぴり良い感じの指標です(^^)

CNC切削

左右対称とか繰返しの模様とか、明らかに手で彫るより早いし綺麗だろうと思うものは、CNCを頼ることもあります。
柔らかいイメージの模様とか不規則な曲線の集まりとかの場合は、手で作ることのほうが多いですが。

だるまシリーズのだる平各種パーツはCADでデータ作って、CNCでワックスに彫っています。

インタリオは凹んだ部分の面が綺麗な方が見た目良いですし。
どうしてもエンドミルが通った線がわずかに残りますが、たいていいぶし仕上げするので大丈夫。

しかし、ワックスはアクリルや金属と違って柔らかいのでサクサク彫れるんですが、細すぎるエンドミルはやっぱり難しい…。
本当は0.3mmくらいので繊細な柄を彫りたいのですが。
送り速度やらを微妙に変えながら試作していくしかないですね。

機械頼りだからといってサボってるわけではありませんよ!
あらかた彫ったあとは裏面の面取りをしたり表面綺麗にしたり、鋳造後は研磨とパーツ取り付けなど作業工程は盛りだくさんです!

勉強もしないと。
エキスパートにはなれんくても、ある程度CADも使いこなしたいですしね(^^)

真鍮アクセサリースタンド

フック付きのアクセサリースタンド、3つ形だけは出来上がりました(^^)
現在磨き前の水浴び中…。
早くせんとふやける…というのは嘘ですが、早く磨かないとイベントに間に合いません(>_<)

このフックの間とか磨くの大変なんだ…(ぼやき)
いやいや、頑張ります!

いつもの作業

イベント前恒例の什器つくり。

今回はペンダントトップ置きとリング差しを作りました。
リング差しの方はまだ塗装段階。

ルースケースにも使っている御用達ウレタンスポンジを駆使して、静電気で腕や手がスポンジまみれになりながら、チョキチョキハリハリ。

時々、使っている什器が欲しいと言ってくださる方もいらっしゃいます。
その後も継続的に作れる場合は販売します(^^)

ちなみにこれは今のところ売れます!
ただし現品に限ります!
なぜかというと、この木枠の品質が一定でないためです。
入荷した時に、どんな品質のものが届くか…私もちょっと予想ができないのです。

なので実際に実物ご覧いただいて、これでOKよ!という方にのみ販売いたします(^^)

唐草リング

唐草が好きでして。

って、なんか前にも同じこと言ったことある気がしますが。

なんかこう、小さいこと、何か模様を書くと言ったら唐草模様だったんですね。
多分そういう漫画とか、絵画とかの影響でしょうね。

並べるだけで華やかで、でもどこか大人っぽくて優雅で。

というわけで、ずっと前から思っていましたが、ようやっと!唐草の指輪のセミカスタムリングに着手しました。

お得意の、お好きな石を選んであなた専用に!システムです。
お得意の。

一部模様なしなので、サイズ直しも可能です。

石も、2mmと2.5mmくらいの小さめサイズを3ピースです。
小さいサイズなので石種も限られると思います。
サファイア、トパーズ、ガーネット、ダイヤモンド…
比較的硬めの石です。
しかしできる限りバリエーションを増やしたいと思います。

まだ完成していませんが、完成したらサンプルをいくつか作って、今度のイベントに間に合わせたいと思います!(^^)

カベチョロさんをかわいく

カベチョロさんはちょっと手間のかかる子です。

一番最初に作った原型。
もう何年も前ですが、それをゴム型に取り、そのゴム型からインジェクションワックスを取り、そのワックスをキャストして作っています。

なんだ、型取りか!手間かかってないじゃん!
…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

型取り=量産

と思ってはいけません。
確かに最初のゼロからの制作でないのは確かです。
インジェクションワックスである程度の形まで数秒で出来上がります。
しかし、それから結構な時間をかけて、ひとつひとつ修正を要することもあるのです!

こいつがそうです。

インジェクションワックスは液体状です。
正確には熱でドロドロ状態。
物質はなんでも温めると膨張します。
こいつもそうです。
逆にいうと、冷えると縮むのです。

カベチョロさんをワックス取りした後、常温に冷えると収縮してしまいます。
特に厚い部分がより収縮します。
つまりお腹や背中です。

綺麗にワックスを取ったと思っても、冷えたらお腹が凹んでいる。
そのほか気泡が入っている、バリが残っている、指先が折れている。
いろんなことがあります。

見かけによらず繊細なこやつは、ワックスを取った後、丁寧に丁寧に修正してあげないと、このままキャストしてしまったら地金になって磨こうとした時にそりゃ大変なことになります。
つまりワックスの時点で修正した方が後々楽ということなんですけどね。

ワックスインジェクターを自前で持つまでは、キャスト屋さんにゴム型を送り、ワックスを取ってもらって送り返してもらって、それから修正をして、またキャスト屋さんにワックスを送り…という送料も時間もかかるわずわらしさがありました。
一昨年からインジェクターを導入したので、輸送の時短できるようになりましたが、こやつらにかける手間は惜しみません(^^)

可愛く仕上げたいので!!

長々と書きましたが、要はつまり、かわいくな〜れと思いながら作っておりますよ!ってことです(^^)

そんなこともある

金属同士をくっつけるロウ付には、ロウ材を使います。

銀には銀ロウ、金には金ロウ、プラチナにはプラチナロウを使います。
自分は真鍮にも銀ロウを使いますが。

ロウ材はほとんどの場合板状で売られていますので、それを好みの大きさで切って(と言っても大抵小さな短冊状)ストックしときます。
自分は、金とプラチナの場合無くすと嫌なのでその都度必要な分切り出してますが。

銀ロウに関して言いますと、種類が6種類ほどあります。
名称を、2分ロウ、3分ロウ、5、7、9、早ロウ。
違いは銀の含有率と溶ける温度です。
2分が一番融点が高く約820度、早ロウが一番低く約620度。

2分や3分と言わず、Ag750など含有率で表示しているロウ材もあります。
メーカーや国によって違います。
使い方は同じですが。

そんなロウ材をこぼしてしまうと…そりゃ大惨事です。

静かに椅子から立ち、静かに床にこぼし、静かに箒で集めます。
しかし床の埃まで取れてしまうので、なんだか悲しくなります…。

そんな午後。

金溶解

お預かりしたK18地金を溶解して、一つのリングに。

あまり高温で何度も溶かすと金属も劣化してしまうのですが、パッと短時間で溶けるので酸素バーナーさすがです。

溶かして固めて叩いて締めて伸ばして曲げて。

一連の金属加工、言葉にするのは簡単ですが、結構体力要ります( ◞・ω・)◞

てる①

てるてる坊主ができるまで 〜その①〜

ゴム型からインジェクションワックスをとる。

ゴム型は、一番最初に作った各種大きさのてるてる坊主原型から作成。
原型からゴム型をとっておくと、ワックスの塊からてるてる坊主の形を削り出していくという作業が短縮されます。

つまり、最初の”オリジン”てるてる坊主は四角の固形ワックスから削り出したものを鋳造し磨いて完成させたのですが、それはあくまで原型なので商品にはなっていません。
ドラゴン◯ールでいうならナ◯ック星の長老みたいなもんです。
あとは戦士。