カレンダー

今年のGemstoneカレンダーは少し手が込んでます!
詳しくは見てのお楽しみですが、某メガネ屋さんの意見をふんだん?に取り入れました!

データ入稿も済んだし、1週間後には届くはず…

どうかどうか!
スペルミスがありませんように…!!

宝石情報シール

来月より、ルースご購入いただいた際にちょっとした宝石インフォメーションシールを貼っていくようにしました(^^)

宝石好き、鉱物好きな方はそれぞれさまざまな理由があると思います。

見た目が好き、鉱物学という科学的に好き、石にまつわる神話などが好き、パワーストーンとして好き、漫画や小説で出てきたので好き…など。

自分はその中でも、科学的に好きな人間です。

なので、貼付する情報の中身も、基本的に鉱物学的情報のみです。
・宝石名
・鉱物名
・モース硬度
・比重
・その他のコメント(一般的な処理法やインクルージョンなど)
・取扱方法
です。
個体情報ではなく、石種の一般的な情報ですのでご注意ください。

2つの特性値について、簡単にいうと、
モース硬度とは、表面の傷つきにくさを1〜10までの数値で相対的に表したものです。
ちなみに1はタルク、7はクォーツ(アメシストやシトリンなど)、9はコランダム(サファイアやルビーなど)、最後の10はダイヤモンドです。

比重は、いわずもがな、水(密度1.0g/cm3)を1とした時、その物体は同体積でどれくらいかという比です。
1以下ですと水に浮きます。
なのでほとんどの鉱物は1以上(軽石とか以外)ですが、とりあえずダイヤモンドは3.52、ダイヤモンドの模造品として有名なキュービックジルコニアは5.5〜6.0なので、もし見た目で真贋がわからない時は比重を測ってみると「あれ?やたら重いな?もしやこれはダイヤではないのでは?」という識別の材料になります。
実際には見た目でほとんどわかるので、比重を測るまではしないですが。

物理的な特性などは書こうと思えばもっともっとあるので、小さなシールには書ききれません。
基本的に加工したり、コレクションとして持っておくために役に立ちそうな情報を載せようと思います。
屈折率とか分散値とか書いても…見た目でわかることではないし、それ言われてもねぇ…(-_-)と思われる方がほとんどだと思うので。

本当はもっと前から考えていたことなのですが、いろんなことに追われて後回しになっていました。
ひとつひとつに宝石情報カードを名刺サイズで作っていこうかと考えていましたが、自分の管理が追いつかなさそうなのでケースに貼れるくらいの小さなシールにしました。

来月から、ご購入いただいた際は是非シールも一度ご覧ください(^^)





トルマリン・キャッツ

Tourmaline cat’s eye

キャッツアイ効果が見られるトルマリンの、チューブ状インクルージョン。

これだけたくさん重なっていると、ペンライトを使わなくても綺麗に光筋が確認できます。
流星みたいです!

Tourmaline Cat’s <2.10ct> / トルマリン・キャッツ・アイ (2.10ct)
https://akj.thebase.in/items/67898318

2023年版オリジナルGemstoneカレンダーも制作しようと思っています。
懲りずに。

ご興味いただけましたらお問い合わせください!

ラブラドライト

Labradorite SV925 pendant

ラブラドライトも色々な輝き方がありますが、自分はこの黒灰色地に青色がとても綺麗で好きです。

この青色の光学効果は「イリデッセンス」と言います。
特にラブラドライトに特徴的なので、「ラブラドレっセンス」とも言います。
青色だけでなく、さまざまな色、つまり虹色の光が見られることもあります。
そっちの方が多いかな。

この光学効果はラブラドライトの構造に起因します。

簡単にいうと、ラブラドライトはたくさんの層が重なって出来ていて、光が入射すると各層でそれぞれの色の光が反射し、目に戻ってきます。
それが虹色に見えるという理論です。

ラブラドライトは鉱物名をフェルスパーまたはフェルドスパーと言いますが、長石グループと言って仲間がたくさんいます。
ムーンストーン、サンストーン、アンデシン、アマゾナイト、などなど。
長石の中でもグループに分かれるので、宝石学を学ぶ方々はまずこの長石でかなり悩まされること必至です。

とにもかくにも、ラブラドライトのペンダント。
めちゃくちゃかっこいいと自画自賛してます。

8月、ペリドット

Black Chromite in Peridot

8月の誕生石、ペリドットです。

ペリドットはオリジナルで黄緑色以外の変種がない、そういう点では結構珍しい石です。
ほとんどの場合、色違いの変種や兄弟石があるのに、ペリドット、鉱物名をオリビンといいますが、これしかありません。

酸や化学成分に弱い性質なので、化粧品やその他薬剤などに触れるのは厳禁です。

写真のようなクロマイト・インクルージョンや小さな結晶インクルージョンを含み、その周りに応力クラックを形成します。
円盤状に広がる応力クラックは蓮の葉のように広がることからリリー・パッドとも呼ばれます。

8月は昨年スピネルも誕生石に仲間入りしたので、8月生まれの方はいろいろな色が楽しめるようになりましたね!

私はペリドット、好きですけどね(^^)

販売ルース追加中

宝石ルース、頑張って追加中です!

展示用ケースも一新してより多くディスプレイできるようになったおかげで年々増えているルースですが…その追加スピードはとても遅いです。

ルースはひとつひとつ手前で簡易鑑別を行ってから販売しております。
そのため、随分前に仕入れていたルースをやっとこさ引っ張り出して展示しているということも少なくありません…
なにせ並ぶまでの過程が多すぎて。

しかし、せっかく見ていただけるならたくさんの中から選んでいただきたいので、今回も頑張って追加していきます!

ご興味ございましたら、8月3日からの博多阪急「HAKATA Creative Week 2022 by ユトリエ」または8月10日からの西宮阪急「手しごと作家展」にいらしてください!

正体不明

クォーツはいろんな鉱物インクルージョンが見られるので、めちゃくちゃ面白いです。

2.3年前にツーソンで手に入れたコレも、中身の正体はわかりませんが何かしらの鉱物です。

成分分析できたら一発かもしれませんが、褐色の小さな板状?が重なって龍の塒のように伸びていて…何やらわかりませんが、見ていてとても面白いです。

顕微鏡で見て写真を撮りたいんですが、どうしてもピントが合わず。
もう一台の方ならもしかしたらより鮮明に見えるかも。
オーバーホール出さなくては( ´•ω•` )

もうそろそろ8月です。
昨年末作ったGemstone カレンダー2022ですが、もう少しだけ余ったので現在無料配布してます(^^)

もしご興味ございましたら、お問い合わせください(^^)

モルガナイト

Morganite SV925 ring

モルガナイト、ピンク色のベリルの宝石名です。

ベリルの宝石名は結構多いです。
淡青色はアクアマリン、緑色はエメラルド、無色はゴシェナイト、黄色はヘリオドール。

変色名とも言いますが、それに当てはまらないものは、単に色の名前でレッド・ベリルとか言ったりします。

ピンク色、モルガナイト、雫型のペアシェイプ…というよりマロンに近いくらいのぷっくりなカット。
それを指輪で。

かわいいが大渋滞(^^)

7月、ルビー

Blind Twinning in Ruby

7月になってしまいました!
誕生石、ルビーです。

ルビーを含むコランダムにはしばしば見られるのが、ブラインド状の双晶です。

双晶とは。
簡単にいうと、ある結晶形があるところを境に鏡に映したように逆向きに成長している様をいいます。

そしてブラインド双晶とは。
それが繰り返され、まるでブラインドの縞目のように見える結晶構造のことです。

大型バイクの免許を取るときに検定試験内容に波状路というのがあるんですが、あれに似てます。

双晶はコランダム以外だとクォーツなどにもよく見られます。
ある一定の規則に従って育つ鉱物ですが、こういうイレギュラーな折れ目が見た目の複雑さを醸し出させます。
といっても、そのイレギュラーも実は鉱物学上はちゃんと理由のあることなんですが。

考えれば考えるほど面白い。