顕微鏡、いい感じ

オリンパス製宝石鑑定顕微鏡。

オーバーホールが終わり、帰ってきました!

心なしか輝いて見える(^^)
レンズもピカピカ。
可動部分もするするです!

これからも大事にしようと思います。

ひとまず、ピンセットを改造しよう。

宝石鑑別顕微鏡JM

宝石を観察するためには、暗視野で観察できる顕微鏡であることが必須です。

暗視野とは。

簡単に言えば、下からライトが当たり、透明なものの内部を観察できる環境のことです。

宝石の内部とはインクルージョンのことです。
これが見られないことには何も始まりません。
不透明な宝石は逆に明視野(上からライトが当たる)のみの観察になるので、識別材料がかなり限られてきます。
内部が見られること。
インクルージョンの種類、入り方が見られること。
これがとても重要なのです。

そんな顕微鏡。
宝石に特化した顕微鏡は、1967年、オリンパスより販売されました。
当時の全日本宝石協会(現全国宝石学協会)監修の顕微鏡です。

今はさまざまなメーカーから写真撮影やより高画質のデジタル顕微鏡などが販売されていますが、私はこのオリンパス製のものを中古で手に入れ(今は中古しかない)、オーバーホールしながら使用しています。
自分仕様にカスタムしながら。
中の豆球を自分が見やすい光量のものに交換したり、ピンセットを削って加工したり。

グレー色(前期)とアイボリー色(後期)の2台を持っているのですが、今回は後期機をオーバーホール依頼。
倍率変える部分が固くて動かんのです。

半世紀経っていますが、大事に使えばいつまでも元気でいてくれるのだ。

ルースたくさん入荷しました

宝石を鑑別するのにいくつか機械めいたものがあるのですが、何が嫌かって埃やゴミが入り込むのが嫌です。

光学顕微鏡、紫外線照射器、偏光器、ファイバー光、屈折計…

特に顕微鏡と紫外線照射器はゴミが入り込むと取るのめんどくさいし、のくせに内部に簡単に入り込めそうな空洞と穴が多いし、兎にも角にも使っていない保管時に上から被せるカバーが欲しかったのです。

というわけで作ってもらいました(^^)

これで小さな段ボール加工して被せとかなくて良いな!
見た目もダンボールよか10倍いいしな!

先月IJTで仕入れた宝石に加え、今年はやっとTucsonからのルースも入荷しました!!

あれ?Tucson行ってなくない?と。
行きたかったのですが、今年も見送りました…資金難、日程難などあり。

しかし、実は、大先輩である自分が最も信頼する方に代理仕入れをお願いしていました。
今まで一緒に国内仕入れ、ツーソン仕入れを回り、制作のお仕事も一緒にさせていただくこともある、私が足元にも到底及ばない尊敬する先輩、すごいgemologistです。
厚かましくも仕入れ希望リストと業者情報をお渡しして、尚且つ現地からも随時ご連絡していただいて…。
来年自分が行く時は、必ず恩返しをしようと思います。

そんなこんなで、現在結構豊富に面白いルースが手元にあります。
手前の簡易鑑別と値付けが出来次第、販売開始しようと思います。
ご興味ございましたら、自分を急かしてください!(-o-;)

宝石カレンダー!

今年も出来上がりました!

2023 Gemstone Original Calendar
https://akj.thebase.in/items/68816996

表紙はウォーター・メロン・トルマリン。
そして中身は…。
見てのお楽しみです(^^)
上記リンクの商品ページでは1月だけ公開しています。
カレンダーのレイアウトなどもそこで確認していただけたら嬉しいです。

ご興味ございましたら是非!

ルース情報

準備万端ですよ(^^)

ルースをご購入いただいた方への宝石インフォメーションシール、自分が現在在庫している宝石全て分を作り上げました!

この小さいシールになるだけ面白い、たくさんの情報を詰め込もうと思って考えいたら、だんだんマニアックな思考回路になってきて…
最初は外見の特徴やよく見られる内包物の情報だったりしたものが、いつからか、この色の由来は鉄で…とか、産出される環境とか、それ知ったところで??って思われそうな方向に行ってしまって。

いやー…眠れないからってこの作業深夜にやるもんじゃないなと思いました。
修正せずにこのまま行きますが( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

文字は小さいので、その点はご了承ください。
誤字脱字あったらほんとすみません。
3度くらい添削してるんですけど…
なんせ作業が深夜だったので。
サファイアがサバイバとかなってたらすみません。

ルースご購入の皆様、どうぞ嫌がらずに一度は読んでいただけると嬉しいです!嫌がらずに!!

カイヤナイト

Kyanite Namibia K18YG ring

カイヤナイトは不思議な石です。

鉱物は、もちろんダイヤモンドもですが、その構造の方向によって耐久性が違います。
それがあるから研磨ができるのですが、カイヤナイトはその中でも2つの方向で極端に違いがあります。

よくある形が長細い結晶形なのですが、この長手方向の硬度が5、その横方向の硬度が7なのです。

普通、硬度が2違うと取り扱い方も全然変わります。
しかしその違いがひとつの鉱物に共存しているから不思議。

なので、カイヤナイトをよくみると、ほとんどのカット石(特にカボション)は横方向に劈開の線が並行に入っていると思います。
これが結構綺麗なので、それも魅力のひとつっちゃひとつなのですが。

面アリのファセットカットをされている石はほとんどの場合爪留めするので、かなり神経を使います。
同じく脆いエメラルドのように、隅切りのオクタゴンカットをされていることも多々あります。

もし何かに機会にカイヤナイトと出会った際は、ルーペなどでよく観察してみてください(^^)
すっきりとした青色に並行線のインクルージョン。
素敵ですよ!

カレンダー

今年のGemstoneカレンダーは少し手が込んでます!
詳しくは見てのお楽しみですが、某メガネ屋さんの意見をふんだん?に取り入れました!

データ入稿も済んだし、1週間後には届くはず…

どうかどうか!
スペルミスがありませんように…!!

宝石情報シール

来月より、ルースご購入いただいた際にちょっとした宝石インフォメーションシールを貼っていくようにしました(^^)

宝石好き、鉱物好きな方はそれぞれさまざまな理由があると思います。

見た目が好き、鉱物学という科学的に好き、石にまつわる神話などが好き、パワーストーンとして好き、漫画や小説で出てきたので好き…など。

自分はその中でも、科学的に好きな人間です。

なので、貼付する情報の中身も、基本的に鉱物学的情報のみです。
・宝石名
・鉱物名
・モース硬度
・比重
・その他のコメント(一般的な処理法やインクルージョンなど)
・取扱方法
です。
個体情報ではなく、石種の一般的な情報ですのでご注意ください。

2つの特性値について、簡単にいうと、
モース硬度とは、表面の傷つきにくさを1〜10までの数値で相対的に表したものです。
ちなみに1はタルク、7はクォーツ(アメシストやシトリンなど)、9はコランダム(サファイアやルビーなど)、最後の10はダイヤモンドです。

比重は、いわずもがな、水(密度1.0g/cm3)を1とした時、その物体は同体積でどれくらいかという比です。
1以下ですと水に浮きます。
なのでほとんどの鉱物は1以上(軽石とか以外)ですが、とりあえずダイヤモンドは3.52、ダイヤモンドの模造品として有名なキュービックジルコニアは5.5〜6.0なので、もし見た目で真贋がわからない時は比重を測ってみると「あれ?やたら重いな?もしやこれはダイヤではないのでは?」という識別の材料になります。
実際には見た目でほとんどわかるので、比重を測るまではしないですが。

物理的な特性などは書こうと思えばもっともっとあるので、小さなシールには書ききれません。
基本的に加工したり、コレクションとして持っておくために役に立ちそうな情報を載せようと思います。
屈折率とか分散値とか書いても…見た目でわかることではないし、それ言われてもねぇ…(-_-)と思われる方がほとんどだと思うので。

本当はもっと前から考えていたことなのですが、いろんなことに追われて後回しになっていました。
ひとつひとつに宝石情報カードを名刺サイズで作っていこうかと考えていましたが、自分の管理が追いつかなさそうなのでケースに貼れるくらいの小さなシールにしました。

来月から、ご購入いただいた際は是非シールも一度ご覧ください(^^)





トルマリン・キャッツ

Tourmaline cat’s eye

キャッツアイ効果が見られるトルマリンの、チューブ状インクルージョン。

これだけたくさん重なっていると、ペンライトを使わなくても綺麗に光筋が確認できます。
流星みたいです!

Tourmaline Cat’s <2.10ct> / トルマリン・キャッツ・アイ (2.10ct)
https://akj.thebase.in/items/67898318

2023年版オリジナルGemstoneカレンダーも制作しようと思っています。
懲りずに。

ご興味いただけましたらお問い合わせください!