正体不明

クォーツはいろんな鉱物インクルージョンが見られるので、めちゃくちゃ面白いです。

2.3年前にツーソンで手に入れたコレも、中身の正体はわかりませんが何かしらの鉱物です。

成分分析できたら一発かもしれませんが、褐色の小さな板状?が重なって龍の塒のように伸びていて…何やらわかりませんが、見ていてとても面白いです。

顕微鏡で見て写真を撮りたいんですが、どうしてもピントが合わず。
もう一台の方ならもしかしたらより鮮明に見えるかも。
オーバーホール出さなくては( ´•ω•` )

もうそろそろ8月です。
昨年末作ったGemstone カレンダー2022ですが、もう少しだけ余ったので現在無料配布してます(^^)

もしご興味ございましたら、お問い合わせください(^^)

7月、ルビー

Blind Twinning in Ruby

7月になってしまいました!
誕生石、ルビーです。

ルビーを含むコランダムにはしばしば見られるのが、ブラインド状の双晶です。

双晶とは。
簡単にいうと、ある結晶形があるところを境に鏡に映したように逆向きに成長している様をいいます。

そしてブラインド双晶とは。
それが繰り返され、まるでブラインドの縞目のように見える結晶構造のことです。

大型バイクの免許を取るときに検定試験内容に波状路というのがあるんですが、あれに似てます。

双晶はコランダム以外だとクォーツなどにもよく見られます。
ある一定の規則に従って育つ鉱物ですが、こういうイレギュラーな折れ目が見た目の複雑さを醸し出させます。
といっても、そのイレギュラーも実は鉱物学上はちゃんと理由のあることなんですが。

考えれば考えるほど面白い。

修理して使おう

彫金や宝石鑑別に限らず、専門的な工具や道具というのは、数十年前に生産販売されていて良品なのに現在では生産終了&在庫なしということが結構あります。

グレードアップして製造販売されているものもありますが、その場合めちゃくちゃ高額で自分などの弱小事業者には手が届きません。

しかし、欲しい。
あったらすごく助かるし、役立つし、活用するし!

そんな時は中古品・ジャンク品を探したりします。
もちろんなかなか良い出物はないのですが、辛抱強く待っていると、これなら買えそう!とか、ジャンクで要修理でもこれなら修理できそう!という品物に巡り会えたりもします。

今回ゲットしたのはハロゲンのファイバー光。
宝石鑑別に使います。
ペンライトでは光量不足でなかなか正確に観察できないものでも、ファイバー光の強光量の前では赤子にも等しい…というくらい楽々観察できちゃいます。

今回はファンのベアリング交換だけで行けました。
ベアリングも安めのやつを購入したので、500円くらいで修理できました。

ジャンク修理して普通に使えるようになると、新品購入した時とはまた別の幸せ気分になります…(^^)

LONDON BLUE

London Blue Topaz
SV925 ring

ロンドン・ブルー。
すごく好きな色です。

トパーズにはスイス・ブルー、ロンドン・ブルーと、都市の名前がついたブルーがありますが、これはその街のイメージなのです。

スイスは、アルプスの山の向こうに見える澄み切った空のブルー。
ロンドンは、曇り空も多い石畳のストリートが似合う暗めの空のブルー。

日本で言えば、穏やかな海と暑い砂浜が似合う太平洋と、荒波打ち付ける岸壁がそびえる日本海のイメージ。
あくまでイメージですけど!
青い空が綺麗な日本海もありますし!

石を埋めてトップとツラになるようにしようかとも思ったのですが、あんまり大きい石じゃないから埋めてしまうと見える面積が減るので、上から爪留めでたっぷり顔を出すようにしました。

数年前に似たイメージで、フローライト・イン・クォーツとK18でリングを作ったことがあるのですが、あのイメージが忘れられず、いつかそのイメージで一つのラインナップを作りたいと思っていました。
その皮切りに。

また良さげな石で作ります(^^)

5月ですね

Emerald Two-phase and Calcite inclusion

5月です。
早いですね。

昨日石橋文化センターのバラフェアに出店していたら、前回も来てくれた小学生の女の子がまた来てくれまして。
石が大好きな子なんですね。
なんやかんや話してたら、アクアマリンとエメラルドは一緒の石なんだよ!とドヤ顔で話してくれました(^^)
よく知ってるねー!と盛り上がった次第です。
一生懸命話す姿が、なんとも可愛ええなぁと。

というわけで、エメラルドはアクアマリンと一緒の石で、鉱物名をベリルと言います。

クロムによる緑色のものをエメラルド、鉄による淡青色のものをアクアマリンと言います。
ちなみに無色はゴシェナイト、鉄による黄色のものはヘリオドール、マンガンによるピンク色のものをモルガナイトと言います。

科学ですね!

4月ですね

Diamond
Trigon grain lines on surface

4月ですね!
桜も少しずつ散り始めて、ちょっとだけ淋しくもあります。

ダイヤモンドの原石の表面には、しばしば三角形の模様が見られる時があります。
これは、ダイヤモンドが大きくなるときの痕跡、つまり成長線です。
年輪みたいなものでしょうか。

ダイヤモンドは鉱物学において結晶系は等軸晶系、結晶系は立方体、正八面体、十二面体などで産出されますが、特に見られるのが正八面体。
ピラミッドが上下にくっついているような形です。

正八面体を構成している八面は全部三角形でして、この三角形の面上に見られる逆三角形の模様がその成長線。
成長線なので、三角形は少し凸凹してます。
これをまだ採掘せずにもう何百年寝かせてたら、その凸凹は埋まってまた別の場所に三角形模様が現れていたかもしれない…と妄想が膨らみます。

カットされてこれでもか!と輝くダイヤモンドも素晴らしいと思いますが、やはりこういう自然な姿も魅かれるものがあります(^^)

2022 Gemstone Original Calendar
https://akj.thebase.in/items/54174818

宝石切手

先月、宝石と鉱石の切手が販売されました!

昨年から宝飾業界内では情報が飛び交っていたので、かなり待ち遠しかったのです!
多めに購入したので、これから郵便でお送りする品物やお手紙はこの切手たちを使います!
喜んでいただけるといいなぁ。

それにしても、最近の記念切手はシールになっているので、貼るのが簡単で良い(^^)
みんなシールになればいいのにと思うが…実は子どもの頃から使用済み切手を収集していた私。
シールになっている切手は、果たして綺麗に剥がせるのかな??
したことないからわかんないけど…

子どもの頃、岩田屋の上階に趣味のものが売ってるフロアがあって、記憶が曖昧なので具体的な階数や広さは覚えていませんが、そのフロアで父に使用済みの海外の切手を買ってもらい、父は帆船の模型キットを買うという父娘デートをしておりました。
父はコテでせっせと帆船を作り、私はその横で切手をセロハンに包み辞書に挟んでいくという…
なんともマニアックな、なんともノスタルジックな、今こんなこと書いていても少し涙が出てきそうな、懐かしい思い出です。

今でも、辞書に挟んでわからなくなっていた切手たちがバラバラ落ちてきたり、祖父の切手コレクションを発見したり、その度にそっと保管ノートにしまうのです(^^)

祖母が亡くなって、祖母との手紙のやりとりがなくなって、最近は手紙よりメールというご時世ということもあり、少し遠のいていましたが、もう一度、本気で収集癖を復活させようかな…。
ちょっとワクワク( ◞〃・ω・〃)◞

3月、アクアマリン

Aquamarine Two-phase inclusion
アクアマリン 二相インクルージョン

3月ですね!
3月といえば九州では桜も咲きますし、だんだん昼間の時間の方が長くなってきますし、やっと寒さから解放されるという時期ですね!

3月の誕生石はアクアマリンです!
あと珊瑚も3月です。
また、昨年ブラッド・ストーンとアイオライトも追加されました。

アクアマリンは宝石名で、鉱物種はベリルです。
ベリルの中で鉄由来の淡青色のものをアクアマリンと言います。

ベリルといえば、エメラルドも同じベリルです。
クロム由来の緑色のものをエメラルドと言います。

ベリルには二相インクルージョンというものがよく見られます。
ベリルだけの特徴ではないのですが、結構よく撮れたのでカレンダーのはその写真を使いました。

相というのは、ここでは気体・液体・個体のことです。
今回の二相は液体と気体のことで、液体の中に気泡、つまり球状の気体を含むインクルージョンのことです!

写真の直線上に並んでいる四角っぽいのが液体、その中に目玉のような丸いものが気体です。
たくさんインクルージョンが集まって渋滞しててラッキーでした(^^)

これが見られたからどうということはありませんが、この気泡が見つかるとちょっぴりテンションが上がるのがジェモロジストの性でしょう。
あった♡みたいな(^o^)

カレンダーまだ在庫ありますので、もしよろしければお問合せください!

「2022 Gemstone Original Calendar」
https://akj.thebase.in/items/54174818