宝石情報シール

来月より、ルースご購入いただいた際にちょっとした宝石インフォメーションシールを貼っていくようにしました(^^)

宝石好き、鉱物好きな方はそれぞれさまざまな理由があると思います。

見た目が好き、鉱物学という科学的に好き、石にまつわる神話などが好き、パワーストーンとして好き、漫画や小説で出てきたので好き…など。

自分はその中でも、科学的に好きな人間です。

なので、貼付する情報の中身も、基本的に鉱物学的情報のみです。
・宝石名
・鉱物名
・モース硬度
・比重
・その他のコメント(一般的な処理法やインクルージョンなど)
・取扱方法
です。
個体情報ではなく、石種の一般的な情報ですのでご注意ください。

2つの特性値について、簡単にいうと、
モース硬度とは、表面の傷つきにくさを1〜10までの数値で相対的に表したものです。
ちなみに1はタルク、7はクォーツ(アメシストやシトリンなど)、9はコランダム(サファイアやルビーなど)、最後の10はダイヤモンドです。

比重は、いわずもがな、水(密度1.0g/cm3)を1とした時、その物体は同体積でどれくらいかという比です。
1以下ですと水に浮きます。
なのでほとんどの鉱物は1以上(軽石とか以外)ですが、とりあえずダイヤモンドは3.52、ダイヤモンドの模造品として有名なキュービックジルコニアは5.5〜6.0なので、もし見た目で真贋がわからない時は比重を測ってみると「あれ?やたら重いな?もしやこれはダイヤではないのでは?」という識別の材料になります。
実際には見た目でほとんどわかるので、比重を測るまではしないですが。

物理的な特性などは書こうと思えばもっともっとあるので、小さなシールには書ききれません。
基本的に加工したり、コレクションとして持っておくために役に立ちそうな情報を載せようと思います。
屈折率とか分散値とか書いても…見た目でわかることではないし、それ言われてもねぇ…(-_-)と思われる方がほとんどだと思うので。

本当はもっと前から考えていたことなのですが、いろんなことに追われて後回しになっていました。
ひとつひとつに宝石情報カードを名刺サイズで作っていこうかと考えていましたが、自分の管理が追いつかなさそうなのでケースに貼れるくらいの小さなシールにしました。

来月から、ご購入いただいた際は是非シールも一度ご覧ください(^^)





9月ですね

A Crystal in Sapphire

9月です。
長かった夏もそろそろ終わりか…?と思うくらい朝晩が涼しくなってきた気がしてましたが、日中は変わらず暑いですね。

皆様、引き続き体調の変化にはお気をつけください。

Gemstone Calendarもあと4ヶ月です。
もう少し在庫あるので、送料140円のみで本体無料配布しております。
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正体不明

クォーツはいろんな鉱物インクルージョンが見られるので、めちゃくちゃ面白いです。

2.3年前にツーソンで手に入れたコレも、中身の正体はわかりませんが何かしらの鉱物です。

成分分析できたら一発かもしれませんが、褐色の小さな板状?が重なって龍の塒のように伸びていて…何やらわかりませんが、見ていてとても面白いです。

顕微鏡で見て写真を撮りたいんですが、どうしてもピントが合わず。
もう一台の方ならもしかしたらより鮮明に見えるかも。
オーバーホール出さなくては( ´•ω•` )

もうそろそろ8月です。
昨年末作ったGemstone カレンダー2022ですが、もう少しだけ余ったので現在無料配布してます(^^)

もしご興味ございましたら、お問い合わせください(^^)

モルガナイト

Morganite SV925 ring

モルガナイト、ピンク色のベリルの宝石名です。

ベリルの宝石名は結構多いです。
淡青色はアクアマリン、緑色はエメラルド、無色はゴシェナイト、黄色はヘリオドール。

変色名とも言いますが、それに当てはまらないものは、単に色の名前でレッド・ベリルとか言ったりします。

ピンク色、モルガナイト、雫型のペアシェイプ…というよりマロンに近いくらいのぷっくりなカット。
それを指輪で。

かわいいが大渋滞(^^)

7月、ルビー

Blind Twinning in Ruby

7月になってしまいました!
誕生石、ルビーです。

ルビーを含むコランダムにはしばしば見られるのが、ブラインド状の双晶です。

双晶とは。
簡単にいうと、ある結晶形があるところを境に鏡に映したように逆向きに成長している様をいいます。

そしてブラインド双晶とは。
それが繰り返され、まるでブラインドの縞目のように見える結晶構造のことです。

大型バイクの免許を取るときに検定試験内容に波状路というのがあるんですが、あれに似てます。

双晶はコランダム以外だとクォーツなどにもよく見られます。
ある一定の規則に従って育つ鉱物ですが、こういうイレギュラーな折れ目が見た目の複雑さを醸し出させます。
といっても、そのイレギュラーも実は鉱物学上はちゃんと理由のあることなんですが。

考えれば考えるほど面白い。

カラフルバングル

宝石の最大の魅力の一つはそのカラフルさだと思うので、それを最大限活かそうと思ったら、もうたくさんつけるしかないでしょ!
という安直な考えから始まったバングルです。

バングルじゃなくてもいいのですがね。
でも、一つのチェーンにトップをたくさんつけても、重なって見えなくなってしまうので。
チェーンのブレスレットでも同じことが言えるので、ここは形がある程度決まったバングルかな!と。

ひとつでもふたつでも、10個でも20個でも。
20個は…アレかもしれませんが。

バングル本体と石チャームは別売りです。
石種によってお値段違います。
あと大きさにもよります。

石チャームはひとつひとつ枠を巻いて作っています。
なのでなかなか在庫増えませんが…
目に止まった順にランダムに作ってます(^^)

キャッツ・アイとスター

石には、ライトを当てると特別な光り方をするものがあります。
当てなくても、陽の光だけで確認できるスペックの高いものもありますが、ライトを当てるとより顕著になるので是非当てていただきたい。

キャッツ・アイ効果とスター効果、これ二つが有名ですよね!

正確には、前者をシャトヤンシー、後者をアステリズムと言います。

この石だけにしか見られない!という特別なものではないのですが、比較的見られやすい、あるいは稀に見られる、あんまり見られないなどの程度はあります。

両者とも、ある鉱物学的、科学的な条件が整えば見られるからです。
というか、石に限らず、実は誰しもが持っているもので実現するものなのです。

仕組みは簡単。

髪の毛。
よく天使の輪、なんて言ったりすると思います。
あれは特にブラッシングしたストレートの髪の方が頭部の上の方で、髪の繊維方向に直角に、光の筋がぐるっと1周する、それを天使の輪とか言いますよね。

あれです。

髪の毛にも研磨された石にも光沢、艶があります。
一部の宝石種には、内部に髪の毛のような長くて細いたくさんの繊維状、針状、極細の管状の内包物を含んでおり、それらに一様に光が当たると、その方向に90°の角度で光沢が出ます。

それがキャッツ・アイ、猫の目のように細い光の筋に見える。

ではスターはどうか。

同じことです。

キャッツ・アイは一方方向に並んだ繊維でしたが、スターの場合は、*のように3方向に交差しながら、しかしやはりたくさんの長い針状インクルージョンが並んでいるところに光が当たると、*のそれぞれの方向の90°の角度で光沢する。
それが、スターです。

じゃあそのインクルージョンの正体は何かというと、結晶だったり液体だったり気体を含んだ管だったりと様々です。

鉱物学という、科学です。

3月、アクアマリン

Aquamarine Two-phase inclusion
アクアマリン 二相インクルージョン

3月ですね!
3月といえば九州では桜も咲きますし、だんだん昼間の時間の方が長くなってきますし、やっと寒さから解放されるという時期ですね!

3月の誕生石はアクアマリンです!
あと珊瑚も3月です。
また、昨年ブラッド・ストーンとアイオライトも追加されました。

アクアマリンは宝石名で、鉱物種はベリルです。
ベリルの中で鉄由来の淡青色のものをアクアマリンと言います。

ベリルといえば、エメラルドも同じベリルです。
クロム由来の緑色のものをエメラルドと言います。

ベリルには二相インクルージョンというものがよく見られます。
ベリルだけの特徴ではないのですが、結構よく撮れたのでカレンダーのはその写真を使いました。

相というのは、ここでは気体・液体・個体のことです。
今回の二相は液体と気体のことで、液体の中に気泡、つまり球状の気体を含むインクルージョンのことです!

写真の直線上に並んでいる四角っぽいのが液体、その中に目玉のような丸いものが気体です。
たくさんインクルージョンが集まって渋滞しててラッキーでした(^^)

これが見られたからどうということはありませんが、この気泡が見つかるとちょっぴりテンションが上がるのがジェモロジストの性でしょう。
あった♡みたいな(^o^)

カレンダーまだ在庫ありますので、もしよろしければお問合せください!

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