とある彫金屋の日常-展示会編-4-

先週土日はデザインフェスタに出店しておりました(^^)

4つの会場で数千ブースあるイベントの中、1.8×1.8mで区切られた小さなブースに偶然お立ち寄りいただける、並べている商品をご購入いただける、そんな奇跡が何度も起こりました。

本当にありがとうございました!

次回は11月ですが、また出店申し込みをしたいと思っております(^^)

とある彫金屋の日常-14-

私がバイクに乗り始めたのは、兄が乗っていたからです。
兄のすることはなんでも真似したいという妹でした。
兄からしたらめちゃくちゃうざい妹だったかもしれませんが、自分の中のサブカル文化も嗜好品も、ほとんど兄や父から。

バイクの免許を取りたいと行った時、父は反対しましたが(父の学友にバイクで亡くなった方がいたので)「お兄ちゃんも乗ってるしな、乗りたいよね」と半分諦めた感じで言われたのを覚えています(-_-)

そんなこんなで、結構バイク歴の長い自分ですが、乗ったことのあるバイクの種類は全く多くないです。
あれ乗ってみたい、これ乗ってみたいという願望はありますが。
大小事故もありません。
砂利地に停車しようとしてゆっくり立ちゴケしたくらい(^o^;)

時々友人や知人のバイクに跨らせてもらって少し走ったりしますが、慣れてないし人のバイクなので怖くて仕方がない。
というかそもそも自分のバイクに乗っている時ですら、公道では何が起こっても不思議ではないと思っています。

自分原因、人原因、天候原因、色々ありますが、常に危険と隣り合わせと思っています。

バイク以外でもそうです。
普段車ばかりで電車やバスにはほとんど乗りませんが、乗り物全般、いや、徒歩の時ですら!

家族や友人が出かける時は常に「気をつけてね」と言います。
口癖とかパブロフの犬とかではなく、「(何が起こるかわからないから本当に)気をつけてね」と。

お守りって、それを持つことで事故らないとかではなく、それを見たり気にかけることで「あ、安全運転しなきゃ、事故には気をつけなきゃ」と再認識するためのものだと思います。

ガーディアンベル、自分も随分前にバイク仲間からプレゼントしてもらい、今も元気にフレームで揺れています。
もらった時はとても嬉しかったです!

自分もそういうものが作りたかったのです。
心が痛くなるような事故が一つでも減りますように。
悲しむ人が一人でも減りますように。
贈って喜んでくれる人が一人でも増えますように。

とある彫金屋の日常-13-

電話に出ない、メールの返信が遅い、そもそもどんな連絡方法をとっていいのかわからない。
そんな当店をお許しください。

怪しいものではありません。
ちゃんと真っ当な仕事をしております。
誠実であることがモットーです!

どこのジュエリー会社にも属したことがない、どこぞの有名ブランドから独立したわけではない、根っからの野良職人(まだまだ職人と言っていいほどのはないですが)ではありますが、信用足り得るよう頑張ります!

とある彫金屋の日常-展示会編-3-

トンボ帰り、弾丸旅、とまでは言わないが、気分的にはそれに近しいものがある。

県外に出る時はほとんどイベント出店や仕入れなどの仕事の時。
関西や関東や九州も南の方や、行く方面は結構決まっていますが割と短いスパンで家を留守にします。
その度に、帰りがけ〇〇寄ってみようかな?せっかくだから〇〇見に行こうかな?と考えるのですが、九分九厘実現させずにそそくさ帰ります。
早く帰りたい、と。

ケチなのか?
気持ちの余裕がないのか?
遊び心がないのか?

理由は一つではないのかもしれないが、今は開き直ってもう、行く前のそうやって妄想することを楽しんでいる節すらある。

そんなこの頃。

とある彫金屋の日常-12-

あ!面白いデザイン思いついた!
でも今メモとかないな…運転中だし手も離せないし。
よし、車降りたらメモしよう。

忘れる。

あ!こんなデザインいいんじゃないかな?
でももう眠いな…いい感じでお布団の中もあったまってるし。
よし、朝起きたら思い出してメモしよう。

忘れる。

あ!この作り方であのデザインいけるんじゃない!?
枕元のスマホにメモしておこう!私って準備いいなぁ!
これで明日見たら思い出せるぞ〜。

見てもわからない。

とある彫金屋の日常-11-

すんなりいくやつはいく。
いかないやつはとことんいかない。

ミスをする→やり直す→ミスをする→ちょっとイラッとする→やり直す→ミスをする→またイラっとする→やり直す→ちょっと雑になる→ちょっと嫌なミスをする→だいぶイラッとする→かなり雑になる→取り返しのつかないことになる

この悪循環を断ち切るためには、まず、精神を落ち着けることが大事である。

イラッとする前に、

あ、これはなんか嫌な流れになるパターンのやつじゃない?
なんか落ち着いた方が良くない?
冷静に見極めるんだ。
これはこれでいいのか?
もう少し上手いやり方があるんじゃないのか?
もっとリスク回避を考えるんだ。
もしかしたらここをこうしないと、こういうミスも起こりうるんではないのか?

と、ゆっくり考えるのです。

この間大体2〜3秒くらいです。
それくらいの思考でも、悪循環は断ち切れるのです。

そんな彫金の作業、それがロウ付。

とある彫金屋の日常-10-

恐ろしいことですけどね。
よくよく考えたら!

髪の毛焼くって…。
結構独特な匂いがするもんなんですよね…まぁ皆まで言いませんが。

そんなこんなで、危険なものはたくさんあります!
しかしやはり、何が一番怖いかって、やはり火ではないでしょうか。
ひとつのうっかりミスで物理的に全てを失うということがありうるという点においては。

髪の毛くらいなんとも。
再生しますから!
再生しないものを失うことに比べたら!

いや、気をつけますけどね(^^)

とある彫金屋の日常-9-

多分、本当に隅々まで掃除をしたら、作業部屋から思った以上に宝石やパーツが出てくると思います。

床はもちろん、棚の奥、開けっ放しの箱の中、マットの上、本棚の向こう、引き出しの中…

お客様から預かった石や、それしかもうないんだ!という場合は必死こいて探しますが、替えが効くものや買ってもそんなに金額しないものなどはそのまま放置のことが多いです。
しかし、今ないとダメなんだ!もう納期が迫っているんだ!という場合は、一点ものじゃないのなら再度購入します。
カリブルサイズの石などは在庫も豊富だしすぐ手に入るので。

見つかるタイミングは選べない。
今必要なものは今ないと意味がない。

無くしたものはいずれ出てくる可能性もある。
その可能性を摘み取らないために、掃除機は最後の最後です。

とある彫金屋の日常-8-

「音がしない」

それもひとつの手がかりである。

音がしなさそうに落ちた、というだけで探す場所を限定できる。

マット、タオルなどの何か柔らかいものの上、洋服の上、スリッパの上や中、ハンマーを入れているカゴの中、どこかシンデレラフィットするような隙間…

過去には、エプロンやズボンのポッケの中やTシャツの中、ゴミ箱にイン、そもそもたいして飛んでいかずに机にある…などがありました。

これしかもう在庫がない!という時や、失うには損失が大きすぎる!という時はなかなか見つからなくても必死で探しますが、作った方が早い!という時やまだ替えはいくらでもある!という時は探すことを放棄し、前を向いて進み始めます。

そしていつか出てくるのを待っています。