ワックスインジェクター

ジュエリーの作り方には大まかに2パターンあります。

一つは鍛造。
地金の塊から、叩いたり伸ばしたり切ったりくっつけたりして作る方法。

もう一つは鋳造。
ワックスと言われる低温で溶けるロウを成形して石膏型を取り、その石膏型に地金を流し込んで作るという方法。

鋳造も歴史の古い方法ではありませんが、もう一つこの20年くらいで銀粘土という手法もあります。
銀粒子を含んだ粘土状のものを成形して、高温で焼結させるという方法。

ここ近年では、3Dプリンターもありますが、これはほとんどキャスタブルワックスかシリコンなどの素材でプリントした後にそれを鋳造するので、鋳造の仲間かなと。

その鋳造ですが、ゴム型という便利な手法があります。
ご存知の方も多いかも。
すでに作り上げたものからゴム型をとりその中にワックスを流し込んで、ワックスを成形する時間を短縮させるというもの。

そのワックスを流し込む機械が、ワックスインジェクターです。
鋳造屋さんでバイトしていた頃、これで何度火傷したか。

機械類は使いこなすのはとても楽しいですよね!
こいつもときどき圧が抜けたり抜けづらかったりと時々「ん?」という時がありますが、便利でコスト削減に役立ってくれてますので、うい奴です(^o^)