とある彫金屋の日常-26-

ジュエリーという小さいものを作るというと、力仕事なんて無縁なイメージがあるかと思いますが、意外とそうでもありません。

漫画内の丸線作りもそうなのですが、実は随分前に金槌で銀の棒材を叩いて伸ばしていて、右手の手首をやってしまっています。
確か大きめのウォレットチェーンのS字フックを作っていて、結構な長さを伸ばさないといけなく、長時間ガンガンガンガン叩いて、気がついたら手首イタタタタ…と。

それが10年以上経った今も後遺症で残っております。

しかし、力仕事なんて言っても、結局コツなのです。

丸線を引っ張るコツ、地金を槌で効率よく伸ばすコツ、研磨対象をうまく固定させるコツ。

コツさえ掴めば力なくても出来ちゃうのです。

なので最終的に大事なのは、力じゃなく、体力と健康なのです(^^)

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