お持ち込みルースの仕立て

Purple Stone SV925 ring

お持ち込みルースをジュエリーに仕立てました。

ルースのお持ち込みはいつも緊張します。
万が一何かあっても全く同じものは用意できませんから(>_<)

同じ石種、同じカッティング、同じ大きさのものは用意できるかもしれませんが、例えばそれがイン・クォーツのようなひとつひとつ特徴のあるものはとても困難なし、ましてやその石がその方にとってとても思い入れがあって特別なストーリーがあるものだったとしたら、もう完全無理です。

しかし私も人間なので、間違いやミスがないわけではありません。
言い訳ではありませんが…。

幸い、今までにそのような重大なミスや失敗はまだありませんが、まだ、です。
もしかしたら今後いつかあるかもしれない。

ないように本当に本当に気をつけなければと思っております!!

アクセサリーリメイク

シルバーのペンダントトップを分割して、ピアスと新たなペンダントトップに。

シンプルなデザインになりましたが、お揃いのピアスができたのでセットアップできます!
なんかお買い得な感じがします。

リメイク、リフォーム、修理など、既存のジュエリーをお預かりする際はいつもとにかく緊張です。

刻印で925とかK18とかちゃんと打ってあっても、自分が作ったわけではないので、本当にそうなのか?ロウ付の時に異変があったらどうしよう?と思ってしまうのです。

疑っているわけではないのです!
そのジュエリーを作ったメーカーの地金に使用している割金など、私が普段使っているのと違っていたとしたら…?そのメーカー特有なものがあるのでは…?と思い始め、そしたら一番最初ヤスリや火を当てたりする時のドキドキと言ったらもう。

大抵何にも問題なく加工できるのですが、過去一回だけあります。

某有名シルバージュエリーメーカーの大きめのウォレットチェーンの先端のS字フック。
折れたので修理できないかと預かったのですが、ロウ付のため火に当て始めるとどんどん巣が現れ、修理以前の問題となり、結局叩き直したという…。
そして出来上がったものは、もとより小さめになりました。
と言いますか、地金を追加しないと元々のサイズのフックにできないという結果に。

つまり中身がスカスカだったのです。
中空か?と疑うくらい地金が足りなくなりました。

もう10年以上前の話ですが、あのヒヤヒヤ感があるので今でもお預かり品は緊張します。

ここ数年、リメイク、リフォームのお話は年々増えております。
できる限り承りたいと思っておりますし、できる限りご要望にお応えしたいですが、万が一億が一の時もあるということをご理解いただけたらと思います!

リメイク

Nephrite K18YG ring

年々リフォーム、リメイクのご依頼も増えているように感じます。

アルコールやマスクなどが必須になってから2年以上経ちます。
やはり、ジュエリーをつけなくなった、最近はめっきりケースにしまったままだというお話もちらほら聞いてきました。
しかし、いつまた出番が来てもいいように目新しくしておくのも良いかも!と勝手に思っていますがいかがでしょうか?

その中で一部断捨離という手もあります。

いくつか持っているが、そのうちいくつかを残してあとは整理しようかな?という時に、残すジュエリーをリメイクするのに整理するジュエリーを使ってしまうとか。

過去お預かりした地金で新しいジュエリー制作の費用が全て相殺できたという例もございました(^^)
逆に少し返金した例もあります。

ジュエリーリメイク、おすすめです(^^)

リフォーム

いつも作り始めた後、作り終わった後に、写真を撮り忘れていることに気が付きます…。

くねくねリングの方は、片方の先端ににピンク色の石、もう片方はチェーンの跡、もう一つのピンク色の石はヒートンがついた状態でおそらくチェーンの跡にぶら下がっていたと思われる。
青色石の方はピアス針が付いていて、片方は無くしたらしい。

そんな状態から、ピンク色の石はピアスに、青色の石はリングにして欲しいとのご依頼。
リング腕はそのまま使用しても作り直してもよいとのこと。

…そのような内容だったのですが、金種が不明でした。
銀…だとは思うが、どこにも刻印がないし、当然分析器も持ってないので、不明なまま進めました。

結果的に言えば、おそらく銀なのでしょう!
刻印はもともとなかったのか、すり減ってなくなったのか。
溶接した時の金属の溶け方で、疑いからほぼ確信に変わりました。

自分所有ならどうなってもいいが、お預かり品なので慎重にいかねば。

ピンク色石はK10WGでピアスで。
これも、ヒートンを取り外した時に石の穴付近が大きく欠けているのが分かりました。

これを作った人に物申す。
破損品を使うな!と。

無理やりボンドでくっつけてありました。
ヒートンの傘で欠けた部分を隠すように。
この石はおそらくロードクロサイトでしょう。
脆く、割れやすい石で有名です。

メーカー品なのか手づくり品なのか、はたまた一度修理暦ありなのかわからないが、絶対気がついてたよね?と言うくらいの大規模な欠けをそのまま放置しないで欲しい。

このままだとピアス針がつけれないので、透明な樹脂で球体に復元しました。
パテ埋めみたいな感じ。

リングにする方は、リング腕の形や不要な部分を整えて磨き直した後、元ピアスの青色石パーツを裏から溶接、研磨。

そんなこんなで、またアクセサリーとして使っていただけるようになりました(^^)