とある彫金屋の日常-47-

そこまで工具の種類を持っているわけではありませんが、研磨に関わるものは結構多いです。
と言っても、どんなもんやろ?と試しに買ってみたものの、よく分からんな!とあんまり使わず放置しているものも多々。
結局好みのものや慣れたものばかり使うようになる…。

研磨のことに限らず。

どんな工具を使おうと、結局は基本。
工具の種類の数は便利を増やすことであって。

基本や理屈が全てではありませんが、それを知っていればどうすればいいかを考えることができるし、考え方の方向性を決めることができます。

基本、大事やなと最近特に感じます。

とある彫金屋の日常-16-

癖なのです。
しかし、もしかしたら私だけの癖ではないかもしれないのです。

ヤスリ、糸ノコ、時々真鍮ブラシ。

すり板をカンカンしてます。
多分、作業中の、工具を変える時、研磨中のパーツを持ち帰る時、ちゃんと磨けているかルーペに持ち替えて確認する時、とにかくそこで今の手の動きが一旦止まる時に、カンっ!とします。

上方落語でいう場面が変わる時にカン!ってするあれみたいなもんでしょうか。

まぁ、削り粉をすり板から落とすための行動なのですが、そんな粉やゴミがない時でもしてしまうのが、もう癖化している証拠でしょうか。

作業がのっていて集中している時、リューターのハンドピースでもそれをしてしまいそうになる時があります。
そういう時に限って、普通のスチールバーの4倍くらい高い超硬バーを装着している時だったりして、めっちゃ寸前で思いとどまります。
もうそれでカン!とかしちゃったら、私のお気に入りのBusch超硬カッターNo.23SR0.8mの先端が簡単に飛びます。

恐ろしい…。
そして寸前で止まれる私のケチさも恐ろしい…。

バレルでぐるぐる

バレル研磨という過程があります。

これは彫金屋のみならず、歯科技工士さんや板金屋さんや精密パーツ屋さんや…たくさんの業種の方々が使う手法なので、機械の大きさ、使うメディア、コンパウンドなどそれぞれ様々なのですが。

自分は大きくても手のひらサイズ以上のものはほとんどないので、小さめのバレル研磨機です。

2機もっていますが、持っているのは両方とも磁気の渦流バレル。
回転式も欲しいところですが。

このバレル研磨、そこそこ磨き終わったものを放り込むと、結構ピカピカに仕上がってくれます。
ステンレスメディアで叩くので、強度も若干上がりますし。

かなりお役立ちな機械なのですが、いかんせん一緒に回すメディアが超高い!!
買い足すのに少し躊躇してしまうくらい。
そんなに頻繁に買い足すものでもないのですが、小さいものなので少しずつ少しずつ減っていくんですよね…。
シンクに落ちてるものを発見した時はかき集めます。
ケチ臭いですが(-o-;)

工具は大事。
機械は大事。
コストも大事。