カイヤナイト

Kyanite Namibia K18YG ring

カイヤナイトは不思議な石です。

鉱物は、もちろんダイヤモンドもですが、その構造の方向によって耐久性が違います。
それがあるから研磨ができるのですが、カイヤナイトはその中でも2つの方向で極端に違いがあります。

よくある形が長細い結晶形なのですが、この長手方向の硬度が5、その横方向の硬度が7なのです。

普通、硬度が2違うと取り扱い方も全然変わります。
しかしその違いがひとつの鉱物に共存しているから不思議。

なので、カイヤナイトをよくみると、ほとんどのカット石(特にカボション)は横方向に劈開の線が並行に入っていると思います。
これが結構綺麗なので、それも魅力のひとつっちゃひとつなのですが。

面アリのファセットカットをされている石はほとんどの場合爪留めするので、かなり神経を使います。
同じく脆いエメラルドのように、隅切りのオクタゴンカットをされていることも多々あります。

もし何かに機会にカイヤナイトと出会った際は、ルーペなどでよく観察してみてください(^^)
すっきりとした青色に並行線のインクルージョン。
素敵ですよ!